日本妙好人協会

詳細ページ3075


金言金行集
2020年7月17日
 「おまえは、わしを信者と思うてきたかや。

このばばは、信者でも何でもない、人ちがいで

あろう」

「いいえ、人があなたを信者と申します。

どうぞきかせて下さい」

「それほど信者にあいたかったら、あわせて

あげようか。『なむあみだぶつ、なむあみだぶつ。

どうじゃ信者におうたや。これがほんとの信者、

ほかに信者はない』とおしらせいただいたことが

あります。  わたしは、よくきいて信者になって

行こうにかかっていたが、なむあみだぶつの

ほかに、きくことも、信者になることもいらぬ

しあわせほど、うれしいことは ないわいのう」




後に妙好人・三田 源七老人となる

若かりし頃の三田 源七青年と

妙好人 美濃のおたみさん

金言金行集
2020年7月18日
   「仏様のことば(丁度よい)」

お前はお前で丁度よい

顔も体も名前も姓も

お前にそれは丁度よい

貧も富も親も子も

息子の嫁もその孫も

それはお前に丁度よい

幸も不幸もよろこびも

悲しみさえも丁度よい

歩いたお前の人生は

悪くもなければ良くもない

お前にとって丁度よい

地獄へ行こうと極楽へ行こうと

行ったところが丁度よい

うぬぼれる要もなく卑下する要もない

上もなければ下もない

死ぬ月日さえも丁度よい

仏様と二人連の人生

丁度よくないはずがない

丁度よいのだと聞こえた時

憶念の信が生まれます

南無阿弥陀仏




藤場 美津路さん

(当時・石川県大谷派常讃寺坊守)

なむあみだぶつ

なむあみだぶつ



その他の金言集⇒⇒詳細ページ3074へのリンク